おおぅ

どんだけ付けてないんだって話ですな。
生きてはおります。


継続は力なりというなら、じわじわ弱ってきてんのかしら。
(そらそーだ)
まぁ、生きてりゃいろいろあるわな。


他人の不幸を喜ぶような人間にはなりたくないけど、
ちょっと世の中、やったもん勝ちすぎるよなぁ。
矜持や美学を抱えたままでは生きていけないのかしら。
ふむー。


でも、捨てない。

夜に咲く花

数日前から沈丁花が咲き出して、
移動しているとふいに鼻先をくすぐる。
あの甘く重たい香りは、春先の温かい日差しより
夜の闇の中が似合うなと
……
……
……
毎年言ってないか、これ。


そやって考えると面白い。
クローバーの花畑の甘い匂いは絶対お日様の下じゃないとダメだと思うのだ。
キンモクセイも夜派だと思う。
これは昼、これは夜って、何を持ってレッテル張ってるのだ自分。
樹木と草木かな?
そう考えると薔薇は……夜? クチナシとかも?
百合は昼間だろうか?


などと考えることができるのは、草木が芽吹く気配をそこかしこに感じるからだ。
まぁ、虫も出てきてるんだけどね。

DVD3タイトル覚え書き

ちょい資料兼ねてかりてきたDVD3タイトル。
以下、感想

ゾンビ物だと信じていたら、実は宇宙からの侵略者がこっそり人間をオートマトンにすり替えていて……という話。
昔の悪ガキたちが、メンバーで唯一大人になっていない主人公を見捨てきれないのが良い。
心の中のスモールピープルが、彼を否定できないのだな?
最後がマジで世界終了(正確には文明崩壊)になっていて驚いた。
マーマレードサンド娘の指フェラ〜結婚指輪略奪の流れがエロくて良かった。かなり健忘症入っている元一流泥棒のフランクと、ヘルパーロボの心温まるお話とほろ苦い結末。
このヘルパーロボが、デザインがかなりASIMOで、パクり?と思ったのだが
エンディングで出てくる実在ロボを見ると、同じような脚部を持つものが多く
技術を公開しているのか特許払ってんのか実は似て非なるものなのか、
いずれにせよある程度は権利クリアしてあると見た方がいいだろう。
主人公の健康が最優先で、法律遵守のためのプログラムが入っていないロボットが
主人公と一緒に泥棒をやらかすあたりは、ちょいベイマックスを先行してますな。大本命だったが大はずれ。劇場で見なくて正解だった。フラッシュ・ゴードン心底どうでもいい。
てか、やたら引用される映画のタイトルがうざい。ステマかと疑ってしまうレベル。
そもそも、くまのぬいぐるみに性欲ねーだろ!


一番良かったのは、フランクとロボットだなぁ。
田舎の自然と老人介護と古き良き図書館への哀悼がきれいに一つの流れになっていた。

俺のナナホシ管弦楽団があんなにロンゲなはずがない

1/24に代官山UNITで行われたIAのイベントに参加してきました。
無料でイベント見せていただいて何もしないのもなと思い、レポートしておく。


イベントセットは以下の通り

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「バレエ・リュスの祭典」鑑賞

「シェヘラザード」は好きな演目なので見ておくかな、と。
ルジマトフ降板で、純粋なキエフ組でどうなるのかも見たかったし。


「レ・シルフィード」は見事なバレエ・ブランでした。
やっぱ手足が長いってのはいいなぁ。
クラシック・チュチュの群舞はお美しゅうございました。
これと太刀打ちしようとするなら、我々東洋人にはやはり
コンテンポラリーの道しか残っていない気もしたり。
問題はコンテンポラリー=暗黒舞踏的な発想になってるトコだな。
もっと美しくて楽しいコンテが増えればいいのに。


さて、肝心の「シェヘラザード」な訳だが。
……ううむ。
エレーナ・フィリピエワのゾベイダは「賢く冷静」といった雰囲気で
愛欲に身を焦がす寵姫という言葉からはかけ離れた所にあり、
それはそれで良いのだけど、
結果、金の奴隷が何やら微妙なことに。
葛藤も苦悩も官能もあったもんじゃない、みたいな。
この、何やら微妙な雰囲気は、舞台全体に共通しており、
何が悪いのかつらつら考えたのだが、
……アレだ。背景が悪い。
紗の幕に細い円柱と高アーチが描かれ、
その向こうに宮殿、青空&積乱雲、そして雪を湛えた山脈が見えており
ぶっちゃけ、開放感ありすぎる。
日頃は隔てられて会うことのない後宮の寵姫と奴隷が逢瀬を交わす、という雰囲気が出ないのだ。
他にもあちこち、キエフ版独自の演出があったのだが
(王弟とゾベイダが反目している、とか)
なんつーか、こー、努力は認めるけど的なレベルになっている。
後宮&姦通&リムスキー・コルサレフの音楽に対して、
「世継ぎができない寵姫が王位を狙う王弟に脅威を感じ、子供ほしさに奴隷と交わった」みたいな裏設定付けてみても、
結局、負けちゃうんだよなぁ。
なにより、フォーキンの振り付けが官能に溢れてるんだもの。無理がありますって。
ちょっと残念でした。


さて、今年のキエフはくるみ割&バレエリュスの祭典、の2演目で、年明け前に帰ってしまう。
と、いうのも、ミハイロフスキー・バレエ(旧レニングラー^ド・バレエ)が
ナチョ・ドゥアトが芸術監督やめたとたんに外貨稼ぎに来日するからだ。
椅子取りゲーム始まったな、と思ってはいたのだが、
会場の先行販売のチケットを覗いてみたらば
2015年夏は「サンクト・ペテルブルグナントカとミハイロフスキー・バレエのソリスト
……うっわぁ、夏公演までキエフ・バレエからもぎ取りやがったぁ。
おまけに会場で配られたチラシの中には
「ミハイロフスキー・バレエ劇場公演鑑賞ツアー・バックステージ見学&ファンミーティング付」
……色々画策してやがるぅ。
こっちもなにげに戦争じゃねーの。コレ。


どちらか選べと言われたら、ミハイロフスキーを選んでしまうだろうだけに
この状態は正直喜べない。
キエフ・バレエだってがんばってきたじゃないか、この3年間。
一年目の夏なんて、ドサ回りとしか言いようのない全国行脚に耐えてさ。
時期的には3.11の後で、ウクライナの人達には色々恐怖もあったろうに。
しかも衣装とか小道具とかちゃんと持ってきてくれて、コールドも揃えて。
去年と今年はさすがに省エネ体制になったけど、
それでも、それまでのロシア勢よりは遙かにクオリティ高かった。
あんだけがんばってくれたのに、ミハイロフスキーが手の平返したらポイ捨てとか、どーよ。
気の毒だし、申し訳ないと思う。


なんとかなんないのかなぁ……

風邪、治る

いや、タイトルまんまなんですけどね。
19日になっても喉の奥の鼻水感が止まらず
「一ヶ月超えかよ」と絶望してましたら
21日あたりから解放に向かいました。


理由はとても単純なこと。
大量のヲタグッズを目のあたりにする機会があって
進撃の巨人展とは無関係な場所:アキバですらない)
「やっぱ日本っていい国だよなぁ」と幸せな気持ちになったからです。


うん、やはりストレスと無縁ではなかったのだね。
ちょっとだけ判ってた。

そいや映画公開中でしたね

上野の森美術館の「進撃の巨人展」を見てきました。
アニメと二次創作をたしなむ程度のヌルい観客です。
…………
…………
…………
ジャングルクルーズ黒歴史紹介と原画展とオリエント美術館でした。
実物大巨人が目当てだったので、そのへんはいいのですけど。
超大型巨人て、指紋ないのね。
まつげ以外の体毛もないのね。
サイズを体感できたのはいいのですが、なーんかな。
巨大なタンパク質・熱量凄い、みたいな迫力はあまりありませんでした。
ただまぁ、サイズは実感できたので、興味深かったです。
原画展も、ペンタッチの生々しさみたいなものが感じ取れて
アナログはやっぱりいいなぁ、とチラリと思いました。
ご本人がペン入れてる映像で、右手にサポーターしてて、
腱鞘炎なんだろうか、と胸が痛んだり。
物販がやたら気合い入ってました。


360度シアターは、体験としては興味深かった。
通された部屋の中にあるのは、ずらりと並んだ長机と椅子。
その上にヘッドマウントディスプレイ&ヘッドホンが置かれており(一つの机に3つ:つまり三人がけ)
これを装着して映像を楽しむというわけ。
ちなみにヘッドマウントディスプレイを拭うウェットティッシュはあるが、セルフサービス。
内容は……ううむ。
疾走感があったのは冒頭だけで、
むしろ画素数による映像の荒さの方が気になった。
360度というのは本当で、確かに上下左右、どこを見てもパノラマ映像が展開していた。
岩をかついで歩いてゆく巨人エレンをほけーと見上げるのは、なかなか楽しい体験ではあった。
ヘッドホンからの音はかなりダメダメ。サラウンドじゃないよね、これ……
これからの映像体験の主流になるのは、もう少し技術の進歩が必要かな。
時間にして10分あったかどうか、100人強を入れ替え制なので、回転は早い。
600円*100人*6回だから、1hで36万円てわけか。
興行としては悪くないのだろうと思われます。


ヌルい観客が興味本位で行くには、コスパの悪い娯楽でした。
エヴァと日本刀展が素晴らしかったから、期待値のハードル上げすぎちゃったかなぁ。
電車に乗って映画館に行った方が良かったかもですわ。