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ホントに久々にバレエを見てきました。
東京小牧バレエ団トリプル・ビル。「レ・シルフィード」「新世界より」「マタ・ハリ」。
お目当ては言わずと知れた「マタ・ハリ」でございます。


ます「レ・シルフィード」は、見慣れた演目でございました。
手首に真珠のブレスレットがないのが新鮮。多分、こちらの伝統なのだろう。その拘りや良し。
新世界より」は全三幕の途中を抜粋したらしく、プロットレス・バレエな印象。
モンゴルからの男性ダンサーが、背が高い訳でもないのに大変に優雅でした。
いいなぁ、ワガノワ・メソッド叩き込まれたモンゴロイド
んで「マタ・ハリ」。
音楽は生オケと、マレーネ・ディートリッヒのボーカル半々くらい。
マタ・ハリの人生を簡略に描きつつ、舞台はパリということで
華やかな社交界、カンカンのレビューといった、目に楽しい内容でした。
その一方、はっきりと思想を主張する作品であるのも興味深い。
昔はバレエも骨太な内容だったのね。
いつの頃から、猫も杓子もバレエ・ブランになったのやら



気になったのは、肝心のマタ・ハリがほとんど踊らないことかな。
イザドラ・ダンカン並みに有名だったという彼女のオリエンタルな踊りを
舞台の上で再現してほしかった気もします。
……考えてみれば、著名なダンサーがスパイとして処刑されるというのは
なかなかにバレエ史的にも重大な事件。
元々、ドイツに売られたとかたいしたスパイ行為はしてないとか
一人歩きした感のある名前ではあるけれど、
彼女をダンサーとして考えたことはなかったので、新鮮な内容でした。
ネットで検索してみても、写真はあっても動画は残ってないのね。
なんとなく、ジョセフィン・ベーカー系であろうかなどと思ってしまうのだが。


以上、やはり久々に見るとバレエはいいと思ってしまうのだが、
週刊少年ジャンプ一年分だよなぁとも思ってしまうのでした。
ちーくしょー、いつまで続くのだこの症状は。