片づけろ!

買うだけ買って読まずに増えてゆく蔵書を
少しでも減らそうという試みだよ!
すなわち、自分的にはハズレだった本の備忘録です。
世間的には高評価のものも混じってるから以下注意。




*「猫のゆりかご」カート・ヴォガネットjr
SFの名著として名高い作品のはずなのですが……何スかコレ。
『アイス・ナイン』という摂氏55度で凍る氷の結晶をガジェットに
展開するセカイ系の世界の終末の転結。
数多の人を惹き付けた作品であるからには、
魅力的な人物、設定、シーンがあるはずなのだが、
とうとうそれを見いだせずじまいだった。
*「ジハード1〜猛き十字のアッカ〜」定金伸治
この作家がSD文庫で書いた古代日本ものを読んだ記憶があるのだが
「どこが嫌だと指摘できる箇所はないが、何となく気に入らない」みたいな
居心地の悪い感想を持った記憶がある。
この本も同じだが、これはハッキリ気に入らない箇所が指摘できる。
「清廉で寛大なイスラムマンセー支配下で人々はみんなハッピー☆
それにくらべて卑劣で下種なキリスト教徒は一生引き立て役よねミャハッ」
アレだ、心の一部が腐女子なんだこの作家さんは。
それがいい方向に働けばお金儲けができそうだとは思った。
*『神狩り』山田正紀
これもSFの名著として名高いし、
今まで読んだこの作家の作品は一つもハズレがなかった。
だが……これはダメだ。痛い、痛すぎる。死にかけた。
学生運動、秘密組織、「《神》の干渉があるかぎり我々は自由になれない」
とどめは神にしイプされた女!なーんやそら!神に男×があるんかい!
……きっと当時は新しかったんだろうな、うん。
*「遠い海から来たCoo」影山民夫
古本屋でゲット。この作家の本は一度も読んだことがなかったので。
想像以上によくできた冒険小説、ジュブナイルと呼んでもいい。
グリーンピースが正義の味方なのがアレだけど。
だが、手元に置いておきたいとまでは思わない。



とりあえず、以上っ!