が、ゴロゴロと……

猫がおびえるので仕事にならないよ。
と、言い訳。



雷が去った後、鳴き出した秋の虫たちの声にホッとする。
この声を『妙なる音色』と聞き入る能力があるだけでも、
日本人に生まれて良かったと思う。



店頭から梨が消えてリンゴが出回る季節になってきた。
子供のころはミカン派だったのだが、
社会人になってからはもっぱらリンゴ派。
体によさそうな気がするのと、
ミカンはお値打ち感がないからかな。
去年の冬、リンゴの種をなるべく採取するように心がけ、
それを今年の春に蒔いてみたのだが、
発芽率が高い&関東の気温ではうまく育たないの2コンボで
好奇心の満足と引き替えにベラボウな罪悪感を味わう羽目になった。
それに懲りて、今年は種を採らないつもりだが、
育てれば芽が出るものをむざむざ捨てるというのも、
これまた心が少々疼く行為なのだなと思ったり。


自宅は要らないけど、
自分のための庭が欲しいな。
広くて、何をどれだけ植えても良くて、
どんなに木々が高く育っても、誰からも文句の出ない庭が。
……田舎に住めばいいんだよね。
東京から距離を取れない人間である以上、望むべくもない事柄であることだよ。