暗喩するもの

実は日本の政治ネタは書きたくないのだ。
まったく個人的な見解だが
己の政治的要求をおおっぴらに世間にさらすのは
性欲をつまびらかにするのと同じくらいはしたないと思えるので。
……人様が虐げられてるのは手助けせねばと思うので
他国の政治運動の支援なんかはささやかにやるけどね。
……あと、ブクマで尻馬に乗るのは割とやってるかも。
ん、結構晒してますか?



でも、さすがにコレは書き記しておくべきかと思って。
民主党が日の丸を切り民主党旗に」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090817-00000584-san-pol
>17日の党首公開討論会で、麻生首相は、民主党が鹿児島県内で開いた集会に言及し、
>会場に掲げられた民主党のマークが「国旗を切り張りして作られたものだった」と指摘した。
民主党鳩山代表はその場で「そんなけしからんことをやった人間がいるとすれば、
>大変申し訳ない」と謝罪した。
>この集会は、今月8日に民主党の鹿児島県内の衆院選立候補予定者が開催し、
小沢一郎・党代表代行らが出席。
>ステージの後ろに、二つの赤い円を上下に重ね合わせたデザインの同党のマークが掲げられたが、
麻生首相は17日の討論会で「よく見ると、国旗を切り刻んで上下につなぎ合わせていた。
民主党のホームページにも載っている。とても悲しい、許し難い行為」と追及した。
鳩山代表は謝罪したうえで、
>「我々の神聖なマークなので、マークをきちんと作らなければならない話だ」とも述べた。
民主党関係者は
>「(国旗は)党のマークを表すために支援者が持ち込んだものと聞いている」と説明。
>同党のホームページからは同日、この会場の模様が写った写真が削除された。
>同党のマークは下の円がゆがんだ形。
>「今は完全ではないが、雪だるまも転がしているうちに大きくきれいな球に育つ」
>(1998年の結党当時の菅代表)という思いを込めたためだ。
>しかし、問題の会場では、下の方もきれいな円になっていた。 .最終更新:8月17日23時43分
(以上、読売新聞の記事をコピペ)
http://s03.megalodon.jp/2009-0818-0157-30/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090817-00000738-yom-pol
(魚拓:産経新聞の写真入り)



国旗を尊べとか国家がどうとかというより
「国旗を切ったりしたらヘンな筋が文句言ってきてややこしくなるんじゃないの」という
「世間様を考慮するココロ」というヤツが
会場設置にたずさわった誰にもなかったというその状況が信じがたい。



そして、ふと思い出したのが、「KT」という映画のワンシーン。
http://ja.wikipedia.org/wiki/KT_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
金大中元大統領が、ただの野党の人だった頃、日本国内から拉致されて
韓国国内で発見され、そのまま逮捕監禁された事件を描いたものだ。
題材が題材だけに、映画の中にはさまざまな韓国人が登場するのだが、
その中で、床屋を営む在θの母子が出てくる。
(子と言っても、青年と言っていいような年齢だが)
この床屋が、いかにも値段だけが取り柄といった雰囲気で
店主である母親も、客商売でそれはないだろうというくらい無愛想なのだが、
彼女の行為に「うげぇっ!」と思わされる描写がある。
床屋なので、客に散髪用ケープをはおらせて髪を切るのだが、
散髪が終わって髪を払うため一瞬だけ広げるシーンで
白いケープの背中側……客の視線から隠れた場所に
大きな赤い丸が書いてあるのが見える。
……そう、日の丸だ。
日本の国旗を散髪用ケープに仕立て直して
日本人の客にそれとわからぬよう着せて、髪の毛を切っているという設定なのである。
ただの偶然ではなく悪意に依るものであることはこの後、彼女が息子に
「日本人は皆信用できない」とか「許さない」と激しく吐き捨てるシーンがあることで明らかだ。
確か息子が日本人の女の子とデートしたとか、そういうシチュでのセリフだったと思う。



映画を見た当時は「よくまぁこんなアイディア思いつくよなぁ」と感心するが
2009年の今では「実話なんだろうなアレ」と思ってしまう。
なんというか、発想が通常じゃない。
他国にせよ自国のものにせよ、国旗というのは
それ1つで完成した図案でありアイテムであって
それを切断して他のものに仕立てあげようというアイディアがまず浮かばないと思うのだ。
掛け軸が床の間のサイズに会わないとぶった斬るようなものである。
古田織部ごめん、こんな話の引き合いに出してしまって)



で、振り返って今回の一件、
支援者が持ち込んだものだそうですが、
どんな支援者なんでしょうねぇ?


民主党がどういう筋の方々から支援されているか、
わかりやすく示したお話だと思います。