そして「コーラスライン」

正確には「ブロードウェイ・ブロードウェイ〜コーラスラインにかける夢〜」
コーラスラインをブロードウェイで上演するにあたって
そのオーディションを記録した映画、ということのようだ。
本家コーラスラインは多分DVDか名画座で1回きりで
あまりはかばかしい記憶がない。
というか延々オーディション見せられてオチはどこなんだ、みたいな
ネガティブな感想を持ったように思う。



そんなコーラスラインですが、舞台に立つ人には思い入れが多い作品のよう。
アレだ、日本の役者が「ガラスの仮面」が大好きなのと同じノリか?
国を問わず、役者というヤツはナルシストなのですなぁ。
自分以外のモノになれるから面白いんじゃないのかね?>演技
ともかく、元コンテンツを視聴者側も知ってて当たり前なノリで作られているので
一見さんお断りなノリに少々閉口した。
正直、田中ユカさん(98年より渡米・沖縄出身)がいなかったら
途中で投げてたかもしれん。
つか、田中さんが振り付け指導のブラックおばさんに
(初演時のキャスト:田中さんはその役でオーディションに挑んだ)
アメリカで生まれて育った子でなきゃ」「あの子と私は全然似てない」と
異様に目の敵にされていたので
「がんばれ田中!姑いびりに負けるな!」と手に汗をにぎりながら見てしまいました。
最後は見事に役をゲットできて良かった良かった。
エンディングでずらりと並んだ名前(フィルムに出ている出演者?)を見ると
日本人らしき名字が結構あったので驚き。
日系?それとも田中さんのように渡米しているの?



70年代の作品だけあって「バレエでは全てが美しかったの〜」とか歌われても
ナニその固定観念、ニューアドベンチャーズとかモーリス・ベジャール見れやと思ってしまうし、
「胸とお尻を整形したら役がガッポガッポ」というナンバーに苦笑し
オーディション受ける人達が一様にモンローの(誇張された)真似すんのにちとうんざり
……なかなか難しい作品でございました。
ヲイラ、生粋のブロードウェイ作品は合わないかもしれませんな。
……ああ、オーディションで審査員を泣かせた男の子のトコは
さすがにグッと来るものがございました。何なんだろう、アレは。
気持ちが入ってるってああいうコトを言うんだろうなぁ。
ええもん見させていただきました。


ちゅー訳でミュージカル3連チャンでした>今週