夏目友人帳#13

完全にオリジナルかと思ったら、コミックス書きおろしの田沼話がベース。



アニメ第一期のまとめであり、かと言ってここで話を終わらせる訳にもいかず、
とりあえず賑やかにしてみましたー!みたいな
制作陣の工夫がしのばれる内容となっておりました。
第一期のキャラの何人かが顔見せ興業
名取&柊、先週出たばっかのヒノエ、子狐、笹田等々
……ええと? 共通項は中の人が女性?(名取は違うけどさ)
プレス向けにAR現場を華やかにしたかったんですね大変ですね大変ですね!
それにしても、電車で何駅も離れている森の中に住んでいる子狐は
夏目に会いたくてまた遠出したんでしょうけど
その旅先でいつも自分をいじめる妖怪たちに会ってしまうなんて、
世間は狭くて奇遇なことが起きるものですね!



……話の都合だからとそういう設定をバッサリ切ることが
アニメを面白くする秘訣だと考える人は存在するのだろうなぁ。
設定上ありえないと気づかない人たちも多いのだろうなぁ。



……でもね、遠くの街から勇気を奮い起こして
小さな子狐がわざわざ訊ねてきたから感動なんでしょ?
それがちょくちょく遊びに来れるんだったら意味ないじゃん!



笹田だって同じことだ。
アニメの笹田はすっかり
「夏目が妖を見るという秘密をカギつけてまとわりつくウザい子」だが
(「夢戦士ウィングマン」のアニメオリジナルの「となりのよっちゃん」ポジションだな)
笹田は妖全般に興味があったのではない、
自分のお守りを探してくれた時雨様にお礼が言いたかっただけのはずだ。
時雨様が妖じゃなくても、
幽霊でも旧校舎に住み着いた住所不定でも同じだったはずだ。
だが今の笹田を見ていると、時雨様との関わりすら
落とした定期券を改札に届けてもらったレベルの感謝で
夏目に近づくきっかけを作りたかったように見えてきてしまう。



二期はオリジナル話は極力減らしてほしいですな。
でなきゃ、キャラもストーリーも全部アニメ独自でやればいい。
感動の余韻を終えて終わった話のキャラクターたちを
お話の都合だけで引きずり回すなっつーの。
……自分たちで制作していて、おかしいと思わないのかな。本当に。
わかんねーわー。


でも、原作ネタは毎週見ていられるレベルに達していたのも事実。
とりあえず、お疲れさまであります。