チベット・スピリチュアル・フェスティバル2007の思い出

このタイミングで一年前の記憶を掘り起こしてみたりして。


http://www.tibethouse.jp/event/2007/festival07/
どこでこのイベントを知ったかは、はっきり覚えていないのだが
06年夏の砂曼荼羅とバター彫刻のパフォーマンスを
どうしてもスケジュールの都合が付かずに見にいけなくて
悔しくてたまらなかった記憶があるので、
定期的にサイトをチェックしていたのではなかろうか。
(06年のイベントを知ったのは、おそらくニュースサイトだったと思う)


曼荼羅のことは以前から興味があった。
緻密な曼荼羅を色とりどりの砂で地面に描き、
完成した後に消してしまうのだという。
その儚さが仏教の教えなのだとか。
(詳しくはhttp://www.tibethouse.jp/event/2006/sandmandala/index.htmlを参照あれ)
仏の教えはどうあれ、苦労してこさえたものをキレイさっぱり壊してしまうあたり
粋というかパンクというか、面白そうだなぁと思っていたので、
是非とも見てみたいと思ってはいたのだ。
日本へ本物がやってきてくれるというなら、これほどありがたいことはない。


時間のやりくりというものが致命的に下手なせいで
(計画的に仕事を進めないだけだともいう)


家を飛び出したのは午後を回った後だったと思う。
……護国寺という名前から、靖国神社のような人造建築物を想像していたのだが、
正面を上がる石段の左右は緑に溢れており、
「これは良いものを見つけた」と思った記憶がある。
門をくぐると、境内には色鮮やかな三角旗がいたるところに飾られており
異国の仏教の祭りという雰囲気作りに一役買っていた。
「ほほぅ、これはこれは」
それほど目新しくもない仏教建築が一気にエキゾチックに見えるフシギに感動しながら、
まずは境内の中を見回す。
イベント主催者による「チベットカフェ」のテントがあるが、
他にもプロらしき業者のバンがチラホラ。シシカバブとかもあったような。
とりあえずはカフェに飛び込んでバター茶と菓子をオーダー。
菓子は、小麦粉を揚げたもので、クリスピー系のドーナツ、といった雰囲気。
特に新鮮味はなかったが、お目当てはバター茶の方な訳で。
小説や漫画の中でしか読んだことのないバター茶!
これさえ飲めばビタミン不足も解消なのさ万能なのさ遊牧民の味方さバター茶!
どんな味なんだっ!

………………
………………
………………
ん〜、塩味強めのスープ? 正直お茶と言われてもその味がしない。
日本人向けに薄めに作ってあったのかなぁ。
色はそれらしく紅茶&ミルクな色だったのだけど。
かすかに口の中に残る脂っぽい味があり、
「これがバターなのかなぁそういやホンモノのバターってどんな味だっけ」と
切ない小市民っぷりを反芻しながらお寺に向かう。
本道に入る前に周囲をぐるりと回ってみると、チベット式の天幕が幾つか張ってあった。
中に入ってみたが、特に展示物はなし。
小さなものなので、一人用なのかな?
複数の天幕と本堂が三角旗でつながれている様子は、華やかではあるし
少しばかり儀式的な要素も感じさせて、興味深い。
が、それ以上見ても掴める意味がなかったので、本堂へ。


当然ながら本堂は土足禁止で、靴を脱がねばならない。
そのための手提げ用ポリ袋(レジ袋ね)が大量に積んであり、
ガサゴソと音を立てながら袋詰め。今日の靴下はどんなのだったかしらん。
時々左右違うのを履いてたりすんだよなぁ。
などと、枯れてんだか煩悩まみれなんだかわからないことを気にしながら中へ。
畳敷きの上にズラリと座布団が並べてあり、
お寺は人が集まる施設なんだなと感心。後ろの方には腰掛ける人のための折りたたみ椅子もあった。
入り口右手のところが受付になっており、喜捨やらテキスト配布を行っている様子。
以下続く