最初に言い出したのは誰なのかしら

yom yom (ヨムヨム) 2008年 03月号 [雑誌]

yom yom (ヨムヨム) 2008年 03月号 [雑誌]

を店頭で見かけたので手に取ってみたのですよ。
割と見かけた名前は多かったのだが
立ち読みしたいほど熱心なファンの人はおらず>作家
挿絵等はない代わりに、スプレーでペンキを吹いたような文様が
字面の下に印刷されているのが記憶に残りました。
創意工夫は評価してさしあげたいが、
同じようなことやってるファウストの方が一万年と二千倍Cool。


んで自分が目を通したのは、「ライラの冒険」の作者
フィリップ・ペルマンのインタビュー。
何もかも自分とベクトルの違うライフスタイルで
ここまで共通点のない作家にハマったのは初めてだ!
映画の脚本も協力しているとかで
どのあたりなのか知りたいなぁ。
屋根の上からプラム吐く&ロジャーとの約束コンボが
原作者のアイディアだったらどーすべ。

さらにページをめくると、村上由佳のロンドン試写会レポが。
……非常に疑問に思うのだが、なんでこのシトが
ライラの冒険」関係に出張ってんの?
本屋で帯に推薦文寄せてるのはよくある話で何とも思わなかったが
劇場で「字幕特別監修」として名前を連ねているのには違和感があった。
だってこのシト、集英社デビューのJブック育ちで
代表作も別にファンタジーじゃないよねぇ?
LOTRの一作目の試写会もやっぱりロンドンで
あん時ゃM野良センセが試写会レポを書いたはずだが
彼の御仁は配給にかかわっていた角川書店の大御所だし、
本人の作品も、日本におけるエルフの普及に関係があり、
映画との密接度がきっちりとあった。
しかし、今回の場合はどーもアヤシゲな気配が漂いまくっている。
何ぞ手がかりが得られないかと試写会レポのページをめくったが
延々ロンドンで泊まったホテルの豪華さの記述が続くので挫折。
「大人の事情」でいいやもう(投げやり)。
……んで、結びの文章だけ読むことにしたのだが
そこに(記憶によれば)こういった記述が。
ライラの冒険は(中略)甘やかな世界なのだ」


甘やか?
どういう意味でしょうか?
ヤフーとMSNの辞書で検索したがひっかかりませんよ?


ヲイラがこの単語を初めて目にしたのは
金色のコルダ」一作目のキャッチコピー。
『甘やかな弦の調べに、この想いを乗せて……。』
http://www.gamecity.ne.jp/products/products/ee/Rlcorda.htm
発売前後のお嬢さんたちの口さがないウワサによると
「甘やかというのは、コバルト文庫のベストセラーだった
クラシック題材の小説に出てきた言葉で、その作家(名前失念)の造語」だったはず。
(そして実際、発売当時に『甘やか』で検索かけたら、
トップは焼き菓子の宣伝で、二番目にその小説が来た記憶がある。
2008年3月現在は、ボーイズうブ小説ばかりひっかかるけど)
それでヲイラはなんとなく、
甘やか=甘い+華やか、みたいなものだろうと得心したのだが。

んで話を戻しますが、
ライラの冒険」は甘くも華やかでも何でもないが?
子供死にまくりだし神様は実は×××だしヒロインは根っからのPROTESTANT(反抗者)だし。
……もしかして、甘やかって、甘い+華やかとはゼンゼン違う意味?
それとも、この「大人の事情」でロンドンに行ったシトは、
ライラの冒険に目を通してないの?
それなのに特別字幕監修とかでスクリーンに名前が出るの?
(おそらく、名前が出るだけでそれなりの金額も得ているはず)


色々ナゾは尽きないのだけど、とりあえず大人の事情系は放ったらかして
「甘やか」の意味するところが知りたいものです。
少なくともあんだけボーイズうブ小説がひっかかるのだから
その手の小説読む人には膾炙した言葉になってるはずだ。