心を何に例えよう?

ゲド戦記」のアニメ絵本を立ち読み。
おおよそのあらすじを掴む。
以下、それに基づいたネタバレ感想。


主人公もゲド(ユングで言う所のワイズマン)もとっつかまって
ヒロイン(主人公のアニマ)は何もできず途方にくれるだけ。
この状態を打開するご都合的存在、つまりデウス・エクス・マキーナが
主人公の分身てどうなのよ。
どこまで主人公=自分大好き作品なんだオイ。
こういう所がシンジシンジ言われてる所以かなぁ。


あと、重要人物以外のキャラクター、つまり端役の市井に生きる人々が
ことさら醜くいやらしく書かれているのが気になった。
設定というより、キャラクターの表情が。
今までのジブリの作品は、イヤな存在でさえどこか憎めない人物として
(例:ハウルで実の娘を売ったソフィーの母親)
描かれていたのだが、この作品はその逆のようだ。
これをスクリーンで見せられたらたまらなくイヤだろうな。
お金払った人にちょっと同情。


それでも、この映画が今だに邦画収入ランキング一位を占めているのも
厳然たる事実だ。
そのことは胸に留めておこうと思う。