トムヤムクンを見て思い出したこと

気温が25度を超えるだろうという予報を聞いて
半袖Tシャツに袖を通してサンダル素足で出かけたらば
なのに新宿を歩いている皆様はことごとく
ジャケットやら長袖パーカーで武装なさって、暑くないのですか?
待ち合わせした友人が半袖ポロシャツでホッとしました。


そんな本日の外出の目的は、トニー・ジャー主演の「トム・ヤム・クン」。
前作の「マッハ!!!!」を劇場でみて度肝を抜かれて以来、
タイの映画とムエタイには敬意を払うようになっている。
「7人のマッハ」はダメだったらしいけど。


前作と制作のコンセプトはそれほど変わらず、
トニー・ジャーは演技力を必要とされない無口な青年の役で
自らの目的のためにただひたすら突き進む。
そして画面で炸裂しまくる、鍛えられた肉体が繰り広げる見事なアクション!
ああ、アジア人って素晴らしい!
今回は敵としてカポエラ、中国剣術、カンフー使い、女王様などが登場しているので、
スクリーンはまさに異種格闘戦。
個人的にはカポエラが一番キャラ立ってたなぁ。
女王様があまりに見事にムチを使うので、
いったいどんなお人かと思ってパンフを見たら、
「古典舞踊の奨学金で中国陸軍士官学校に入り、その後国家の許しを得て性転換」
……理解できない世界が広がっていますよ?


タイの自然の中でゆったり生きてる象と象使いの世界は癒されるし、
盗まれた象を求めて戦う後半は息もつかせぬアクションの連続だし、
作品から伝わってくる、タイの文化を誇る気持ちも
決して国粋主義的な不快なものではなく、
実にいい映画でした。


で、何を思い出したかというと、
トニー・ジャーが銃を向けられた時に、
足を銃を持つ手にからめて相手を引き倒し、
つま先で肩の関節を押さえて相手の動きを封じてしまうのですが、
これって「ソリッドファイター」で格闘技にめっぽう強い国語教師、タケちゃんが
ナイフを出した他校の不良を押さえる時のやり方なんじゃないかな。
ソリッドファイターは97年の9月に発売となっているので
ソリッドファイター (電撃文庫)
古橋秀之、なにげにムエタイの様々な技に精通していたということになります。
やっぱカプコンに勤めてた時代に資料とか漁ったんでしょーか。


と、いう訳で、たまにはライトノベルの話でした。