ちょっと郷愁の交通博物館

万世橋駅の跡を公開しているというので、
秋葉原交通博物館へ。
http://www.kouhaku.or.jp/mansei/event.html
「28までは当日受付もあるけど9時半に来ても入れないかもですよ」と書いてあるので
早起きして家を出た結果、6時半に秋葉原
人のいない中央通りを目にして、「桃井はるこの歌にこんなのあったな」と思う。


最終的に何人並んだのかは知らないが、8時過ぎの時点で100人近くはいたようだ。
いかにも鉄分の濃い人種が見受けられないのは
彼らはおそらく事前に予約を入れているのだろう。
TBSラジオのインタビューも来たりと、なかなか面白い体験だった。


万世橋駅の跡(遺構と言うらしい)については多くは語らない。
それこそ私より詳しい記述がネット上に数多とあるだろうし、
あくまで残っている駅の一部であって、
そこから駅の全体像を想像することは、私にはかなり難しかった。


むしろ感慨を覚えたのは、交通博物館の雰囲気だ。
吹き抜けの天井に下に並ぶ2台の蒸気機関車
ベンチ代わりに使われている歴代の客車の座席、
水槽のように巨大なガラスケースの中を走るミニチュアの列車、
親しく見知ったものはないはずなのに、どこか身近で懐かしい。
その中を親子連れや鉄分多そうなお兄さんたちが歩き回る光景を見ていると
なぜか涙がこぼれそうになった。
陳列物の多くは、来年秋にさいたま市にできる「鉄道博物館」に移されるそうだが
新築の建物では、この暖かみやレトロ感はでないだろう。
雰囲気とは、土地と建物と時間の3つが作り上げるものだから。

万世橋駅跡の公開は締め切っているようだが
一般見学は閉館日の5・14まで普通に受け付けているので
GWに予定のない方は行ってみてはどうだろう。