ムーンライトレディ

というソフトが昔あったのですよ、PCエンジンで。
ムーンライトレディ 【PCエンジン】
画像も出てこないくらい昔のソフトで、しかもマイナーですが、
一時期は19800円くらいの値が付いてました。
ここまで高値が付いた理由=ゲームの売りは
優秀なシステムでもなく斬新な世界観でもなく
ただただ、


セーラームーンの完全なパロディだった


というその一点につきるのですが。


セーラームーン(無印)の放映が始まったのが93年の4月
このソフトが出たのは9月24日ですから
開発にかかる日時等を考えると、
かなり先見の明があったと言わざるを得ないような。
ちなみに「ムーンライトレディ」の敵役は「くらやみ乙女」という女の子トリオで
本家セーラームーンが無印、映画の踏み台お夏清十郎篇、Rダークキングダム篇を経て
Sでやっと女の子集団が敵役になるのを考えると、
むしろ、ユーザーの需要を読み取っていたのかも。


まぁ、なんでこんな話をしてるかというと、
パピヨンローゼ New Season」の前振りなのですよ。
何と申しましょうか……いやその……正直、それなりに面白かったものですから。


確か、この作品は元はどこまで本気かわからないお遊び企画で、
歌舞伎町を舞台に風俗嬢が変身するというきわどい内容な割に
作画が明らかに様々な企画の版権イラストを手がけているM原氏という
「何やってんだしょーがねーなー」なノリでした。
こんなモノをリメイクするというウワサが流れた時は
「あのお遊び企画にまだだまされてる人がいるのね」と思い、
実際に地上波での放映が決まった時にも
「一体何を考えてやがる」と思ったのですが、
フタを開けてみたら意外にその、
いやー……何つーか……つまりそのー……


パピヨンローゼが変身して名乗りを挙げた次の瞬間、
背後を中央線が駆け抜けるシーンだけですべてを褒めそやしたくなるのですよ。
カッコイイじゃんかー!
だからアキバが舞台なのも2ちゃん語あふれまくりなのも
ソフト発売の暁にはエロシーンてんこ盛りにしそうな間の取り方もオッケー!みたいな!


主人公がメイド喫茶で働いているという設定はなにげにブラックだし
敵役の宇宙人3姉妹が人類を抹殺しようとして
「スーパーウェポン(名前失念)を撃ちなさい!」
「持ってきてません。お姉様が出発準備を急かしたから」
「まさか、武器が一つもないの?」なやりとりも、
『なぜ侵略者たちはちまちま怪人を作るだけなんだろう?』な疑問に応対していて
いろいろ小技が効いてると思ったり思わなかったり。


とりあえず、まだ#1しか見ていないので、
最後までこのペースで突っ走ってくれるかどうかわかりませんが、
そしてソフトを買うことは絶対ないと思いますが、
がんばれ、「パピヨンローゼ」。
あとエンディングの実写パートを早急に削除しろ。