絵馬を見て苦笑

rosaline2005-12-21

(昨日までのあらすじ)
・迷子のあげく、お金がなくてルーベンスの絵が見られない


「これじゃ何しにきたんだよープンスカ」と怒りながら、本殿前を経由して帰ろうとすると、
「すいませーん、写真撮ってもらえますか?」の声、ハイハイ。
幸せそうな2人をファインダーに収めて別れたわけだが、ふと
(ここって、観光スポットなのかな?)と疑問が芽生える。
周囲を見回してみると、明らかに散歩コースの途中の年配者も目立つが
日本国外から来たと一見してわかる人々もチラホラ。
ほほぅ、と興味を感じていると、
絵馬の奉納所が目に入ってきました。


本殿の左右、普通の神社なら灯籠がある位置に、
常緑樹の巨木があるのだが、
その向かって右側の木の幹をぐるりとめぐるように
絵馬の奉納所が設けられている模様。
「どーれ、どんな願い事が書いてあるのやら」と
野次馬根性でのぞいてみると
(名誉にかけて言っておくが、自分で裏返したりはしなかったぞ)


……何コレ。
日本語じゃない言語の方が多いんですけどー!

英語なんざめずらしくもありません。
フランス語、ドイツ語、そして韓国語!中国語!
おいおい後者の二つは何だ!
日清戦争日露戦争も明治時代ですよ!
ここに祭られてんのはその時の陸海軍の総元帥&政府の最高責任者ですよ!
状況をちゃんと把握して行動してるかーーーー?!
(証拠の絵馬は後日アップします;画像が一日一つまでなので)


なんというかなぁ、
「世界で信仰を持ってないのは日本人だけだ」とか言われますが、
そんなことないって、ゼッタイ。
一皮剥けばどこの国も同じようなモンだと思いました。

でも、これが本来の信仰のあり方だよね。
何でもいいから助けてくれそうな万能の力にすがってみるのが正しい。
あの神様はこの地域を守っているとか、この神様は縁結び専門とか
目的に合わせて細分化されたのは近代から。
明治神宮というのは、明治天皇を祀っている訳だから、
百年も経っていない神社なのだけど、
こんな風にして、人々に親しまれていくのかな、などと思ったりしました。