夜の底に薫るもの

数日前からキンモクセイが咲き始めました。
ヒガンバナが咲き、そしてキンモクセイなのですな。
日本の秋はすばらしい。


実はご近所の大きなキンモクセイが2本も斬られてしまい
「人類なんか滅びろ!」とかなりやさぐれていました。
ですが、残ったキンモクセイは薫るんだよなぁ。当たり前だけど。


キンモクセイの甘い香は、昼よりも夜の方が似合う気がする。
窓を開けて流れ込んでくる冷たい空気に
甘い香りが乗っているのが素晴らしい。いとおかし。
景色が見える昼より、ただ真っ暗な夜の方が、嗅覚を敏感にするのだろうか。


カネタタキやマツムシが鳴いている夜。
昼間どんなに暑くても、もうセミは居ない。
……秋、ですなぁ。