そうと知らずにジョージ・R・R・マーティン

マキャフリーの訃報に接しながら、ふと思い出した小説がある。
図書館で一度読んだきりの「翼人の掟」というSF小説だ。
大気組成や重力が地球と異なる星で
「翼人」という空を飛ぶ技能を代々受け継ぐ人々をめぐる話だ。
ヒロインが女の子であることと、
クライマックスの主張がちょっと自己本位なことから
(翼人が処刑されたことから始まった騒乱なのだが
元を正せばそれ翼人側が悪いよね?なシチュエーションだった)
すっと作者は女性だと思っていた。
同じ時期に「竜の騎士」を読んだせいもある。
「もう一度読みたいな」と検索をかけてみると
(便利な時代になったものです、ありがたい)

翼人の掟 (1982年) (World SF)

翼人の掟 (1982年) (World SF)

……あり? 共著? つか最初に来てる名前になんか見覚えが……?
リンクをたどって他の著書を見ると
(ホント、便利な時代になったものです)
ああ、「炎と氷の歌」は名前だけは知ってるな……て
え?
フィーヴァードリーム〈上〉 (創元ノヴェルズ)

フィーヴァードリーム〈上〉 (創元ノヴェルズ)

ええ?
フィーヴァードリーム〈下〉 (創元ノヴェルズ)

フィーヴァードリーム〈下〉 (創元ノヴェルズ)

フィーヴァードリームの作者ぁ?



いやぁ、バリバリのファンタジーの作者が「フィーヴァー・ドリーム」まではありとしても
そこから「翼人の掟」につながるとは思いませんでした。
他の著作見てみると、割とSF畑の作品も書いている様子。
しかもシノプス読んでるだけで何やら面白そうな。
これは近日中に手に読まなくては。


それにしてもまぁ、何十年もかけて、同じ作家の本をそうと知らずに読んでいるとは
世の中とは面白いものだ。
やはり、才能がある人は生き残るのだなぁ。