ここ数ヶ月で購入したものReview

見て楽しいのはRevue。
何を言っているのだこやつは。


賢い犬リリエンタール 4 (ジャンプコミックス)

賢い犬リリエンタール 4 (ジャンプコミックス)

4巻含めて全巻フルコンプで購入いたしました。
終盤が駆け足&打ち切り決まったから実験するぜ!感があったけど
やっぱり良い作品でしたなぁ。惜しい。
書きおろし含めて、てつこが主人公というのは構成の土台として
動かしようのない事実なのだけど、ヲイラ的にはちょっと……なキャラだったなぁ。
人を助けるより、助けられて迷惑かけることが多いキャラだったように思う。
(武道の腕が立つ点で曖昧になってるけどね)
子供がわがままなのはしょうがないかもだけどね。
ところで3巻の「兄の名前の最終候補はあきら」のコメント読んで気づいたが
アキラとてつこ……って
AKIRA(1) (KCデラックス)
コレじゃんか!
そいやマリーが皆を幽霊にする回とか、何か「童夢」っぽいかもだ。


怪異いかさま博覧亭 第5巻 (IDコミックス REXコミックス)

怪異いかさま博覧亭 第5巻 (IDコミックス REXコミックス)

作者のブログで打ち切り情報を聞いた時は目が点になりましたが
アスキー・メディアワークスのWEB媒体「電撃コミックジャパン」で
続くと知ってバンザイ三唱でござる。
http://news.dengeki.com/elem/000/000/289/289075/
そのせいか5巻の最後も、最終回というよりいつも通りの〆。
玄能寺が珍しく胴元で金儲けしながらも社会貢献?をしていました。
腐っても尼僧なのね、石蕗。つかちゃんと霊能力あんのね。
あと杉忠の天然タラシっぷりが意外でした。
柊さんに眼鏡贈った時のセリフが土屈内賢雄さんの声で再現されたでござる。
このあたりは作者が女性(なんだよね?)故の描写ですな。
早く続きが読みたいですよー。


めだかボックス」も地道にコミックスを購入しております。
黒神くじら登場、あたりから自分的にはちょいとテンション下がったかな。
めだかは唯一無二の妹であるべきだったと思うのよ。
でないと「心におっ立つ3本柱は妹!妹!妹だ!」が生きない。
生き残りレースの最中に、細かい整合性は後回しなんでしょうけどね。
それでもやっぱり毎週月曜日を楽しみにしております。がんばれいーたん


さてある意味本題。久々に購入したハードカバーサイズ&お値段。

WORLD WAR Z

WORLD WAR Z

「もしもゾンビが世界的に発生したらどうなるか」を
ドキュメンタリー形式で描いた仮想戦記(と呼んでいいだろう)
雰囲気や勢いが「バトル・ロワイヤル」に通ずるものがある。
ただ自分は特にゾンビ系に造詣が深いわけでなく、
「メル・“ハーポ”・ブルックスの息子が書いた小説が出た。今度映画になる」という
前情報だけで飛びついてしまったクチ。
金額&ボリュームに似合うだけの内容と完成度ではあったけど……
ベストセラーになるのも納得なんだけど……
あのさぁ、マックス君よ。
「世界的なゾンビ危機に気づいて即座に対応を取った賢いイスラエル様☆ミャハ
それに比べてイスラムときたら、パキスタンとイランは核戦争起こしちゃうし
サウジは油田に火ぃ付けるし、ほんとクズだよね」って
その世界観、何とかならん? というかそれでいいの? 
戦中派ユダヤ人のお父さんは貴方に、そんな偏狭なシオニズム的ものの見方を教えましたか?! 違うでしょ?!
正直そのあたりが気になって「イスラムの活躍は、活躍はないの?」と
最後まで読み進めたけど、ホントに終盤=人類巻き返しあたりは出番ありませんでした!
ヲイラもイスラムは氏ねばいいと思うけど、作品中でそういう描写はしないと思うよ。
少なくとも人類VSゾンビという構成なら、すべての文明を平等に扱えよ……。
つーかその巻き返しのノリがモロにID4で、
「ああ、ヤンキーはあの映画マジで良いと思ってるんだ」と絶望しました。
こんな思考回路の人々が主流を占める国と同盟してる日本って……。
まぁ、我が国も2010現在は政治的センスに関して他国を笑う資格はないか(苦笑)


エンターテイメントを楽しみつつ、ヤンキー様の頭ん中の世界地図を知るには最適の一冊です。
南米はキューバ以外マジで出番ねぇし!オーストラリアも宇宙ステーション要員だけ!
ヨーロッパ、特に地中海系諸国の描写がないので
「今こそローマ法王の名の元で十字軍だろ」と思って読み進めていたのですが
その理由は終盤のロシア……宗教国家・神聖ロシア帝国情勢で明らかにされます。
アメリカ人って、本当にロシアが嫌いなんだ……。
ロシア<<<越えられない壁<<<中国なんだな。何故?
あ、その中国もそんなに扱いが良いわけではなく、
ゾンビ禍の発生源、原子力潜水艦内部(革命&倫理のために子をも殺す)の2カ所のみ。
ちなみに半島は38度線のみで、むしろ北の方が中心になっております。


で、日本人ですが、明らかに2ちゃんねらーなヲタのヒッキーと
盲目の庭師で刀の使い手の二人が出て参ります。
盲目はBlind furyでお馴染み座頭市として、庭師って何だと思ったのですが
…………
…………
…………
お庭番か!
どんだけ忍者が好きなんだお前等。
このお庭番、『在日韓国系同様日本国内では虐げられているアイヌ系』から
同じマイノリティのよしみで体術の手ほどきを受けたという設定で
何となく「スノウ・クラッシュ」を思い出してしまいました。
長崎で被爆してるしね。
スノウ・クラッシュにも長崎で被爆したイヌイットが登場する)
我々は知り得ないけど、韓国系のロビイストがか何かが
アメリカのサブカルチャー界隈でそういう活動をしてるんだろうか?


そんなわけで、面白いんだけど手放しでは褒められない一冊でした。
せめてメル・ブルックスの息子でなければ「これだからユダヤ系って」の
一言で済ませられたのになぁ。
彼の息子の頭ん中がマジでこのレベルだとしたら少しばかり悲しいでござるよ(´・ω・`)