続・夏目友人帳#5

原作の、レイコさんとヒノエの馴れ初め短編をフューチャリングしたオリジナル。
ここんとこの低空飛行のおかげで、かえって出来がよく見えたり。



レイコに名前を取られはしたが、友人帳に綴じ込んではもらえなかった妖怪が
名前の返還を求めて夏目の元にやってくるが、
まず名前を書いた紙を探す必要があり……という話。
ウェルメイドとでもいうのか? 
短い原作をアニメにする時のお手本のような内容だと思う。
(妖怪が自分で海を見にいかない理屈が少し苦しかったくらい;
あと、レイコさんてそーゆーキャラなのかな、という疑問)
……なのに何となくイライラ感が抜けないのは、
北本・西村&笹田の市井の人代表キャラがウザかったり、
レイコさんの中の人の演技がピンと来ないせいか。
あと「海」の見せ方かなぁ。
なんかものすごく「それはないわ〜」感を覚える絵面だった。
名前を記した紙があった木の上と海岸まで、
まるっきり何の遮蔽物もないのは(「点と線」なみの確率で)アリとしても
空気の汚れとかで霞んで見えないんでないのと思ったり思わなかったり。
せめて肉眼では見えないけど、妖怪の視力なら見えるという描写にしてくれたら
多少は納得もできたのだが。


今回の話が小説だったら、
「海が見えた」の一文で、おおっと唸らされたんだろうなぁと思ったり。
色が付いて音が出て動くというメディアの風合いの是非を
ちょっと考えてしまいました。



ところで、
先週の鼠話で、藤原家の庭に面した窓が
サッシ&カーテンで描写されてた気がするのだが
今回障子になってない?

家が妖怪かよっ!

「クレーマー家の窓は車輪も付いてないのに壁の中を走り回る」という
懐かしい自虐ネタを思い出しちまったい。
こーゆーのって美術で統一するもんじゃないのかー?