とりみかん
- 作者: とりのなん子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: コミック
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「ああ、こういうのっていいな。
でもうちはにゃんこ派だから鳥とは仲良くなれないなぁ」と
思っていたのだが。
玄関の脇の、名も知らない常緑樹についていた紫の実が
いつの間にかことごとく消えてしまった。
「???」
地面を見れば紫の斑点がところどころにあるので
「熟れて地面に落ちたのかな?」と思っていた。
そんなある朝、ふとゴミ捨てに表に出れば
パタパタと飛び立ってゆく鳥の影。
……もしかして、食べてんのか?
木の実が熟れはじめたのが10月過ぎからなのに、なんで今さら?
などと戸惑っていると遠くで甲高い鳴き声。
……ヒヨドリだな。果物食うよな、確かに。
ふと気付いて南天の木を見れば
お正月には確かにあった赤い実が一つもない。
……ははぁ、冬が厳しくなって、食べるものも減ってきたと。
それ故今まで放置していた木の実にも手を出したと、こういう訳やね?
少々気の毒に感じたので、ミカンを半分に切って
前の住人がガーデニングに使っていたとおぼしきワイヤーにぶら下げておいた。
そしたらまぁ、来るわ来るわ。
ヒヨドリじゃなくて、物怖じしないメジロが。
ミカンを下げている場所は、仕事用の部屋のすぐ外にあるので、
気分転換時にひょいと庭に降りたりするのだが、
全然逃げやしねぇ。
むしろこっちが外に出ると、屋根の上から飛び降りてきたり。
いや、新たに何も出ませんから。
いいからそこにあるミカンを食せ。
庭がこのような状態で喧しいので
にゃんこ達もつられて窓際にスズナリ状態。
隙を見て脱走を企てようとする輩も出てまいりました。
ヲイラんち冬の陣、勃発!
……誰が豊臣やら徳川やら見当もつかないが。