らせんの坂道をぐるぐる上っていこうよ

不快な現場に立ち会ってきた。
不愉快な記憶になるであろうことは、そこに行く前からわかっていた。
いっそサボっちまおうか、と思ったりもした。
しかし「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。てか、
責任があるのは事実なんだからその場に留まる義務がある」と
自らを鼓舞してれっつらごー。
建物に入る30秒前あたりから「来やがれコンチクショー」と
妙なファイトが湧いてくるあたり、自分の守護星は火星だなぁと思ったり。



実は、今回とかなり似た状況を以前にも体験したことがある。
4年前、日韓ワールドカップ開催の真っ最中だった。
あれから4年経って、また同じような目に遭わされるのだから、
自分の社会における立ち位置は、あれから変わっていないのだろう。


だけど、自分自身は向上していると信じたい。
傾斜の低いらせんの坂道をぐるぐる歩いて上りながら
自分は頂上を目指す。
そこにたどり着く前に寿命が尽きるかしれない。
途中で兵糧がなくなって、補給のコネもなく、飢え死にするかもしれない。
体力が持たないかもしれない。
高度が上がるにつれ空気が薄くなって、高山病になるかもしれない。
それでも、私は坂道を上がってゆくのだ。