桜吹雪の夜明け〜傍観者の視点から〜

さて、いろいろ楽しみだった「桜蘭高校ホスト部」のアニメが放映。



原作通りに話が進んでる割に、あちこちにオリジナルテイストが入っているのに驚く。
特に美術。
なんですかあの意味深な時計台はよ(笑)
タワー……屹立するシンボルなんてものは、男性性を表すと
相場が決まっておりますし、
ウテナのスタッフ=寺山修司に造詣の深い人々ならそんなの百も承知でしょ。
ハルヒがカバン投げられた中庭にも、そのものズバリの小便小僧があったし
確か足長おじさんをモチーフにした彫像も出てきたよなぁ。
(もちろん原作にはそんなものはかけらも出てこない!)
藻前ら、こっそり何をやらかす気でいやがりますか?
正直、「桜蘭高校ホスト部」の魅力のひとつは
「お嬢様は根がおおらか」「自由なメイドたち」の描き文字に代表される
ハイソ系な割にまったりぽやぽやした空気だと思うので、
(ここがイジメだらけの「花より男子!」と徹底的に違うところ)
変に「実はこの世界は本当な巨大な男性力に支配されているんだよ〜ん」なんて
裏メッセージをチラつかせてほしくないなぁと思ったり。



あと、ラストでハルヒに女物の制服を着せるあたり
「ヒロインなんだから女の子のカッコさせないとわかりづらいし、
やっぱりにっこり笑ってもらわないとね」という
わかりやすい計算だか気遣いだかが透けてみえて、
ああ榎戸洋司って男なんだなという感慨をしみじみと覚えますた。
いや、監督のオーダーかもしれないが。
いずれにしても、ある意味、面白いなぁ。
あのショットはビスコたんは夢にも思いつかない発想だろう。
もちろん私にもだ!


エピソードの刈り込み具合は、まぁあんなものかと。
やっぱ30分=実質20分て短いよな。



とまぁいろいろせっぱ詰まってるはずなのに、
これだけはリアルタイムで書き残したかったので、更新。
ああ早くビックリマンチョコ「ひかり伝」のレビューやりたいよぅ。