春の季語なんだそうです

ちらほらとそんな気配になってまいりました。
ご近所の木蓮の木のつぼみが日に日に大きくなってゆくのが嬉しい。


いろいろと必要なコミックスを買うついでに
たまにはゼイタクしてみようかと、
緑川ゆき夏目友人帳」一巻を購入。

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS)

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS)

そこに名を記された妖怪の生殺与奪の権利を得る祖母の遺品「友人帳」をめぐって
身寄りのない高校生夏目タカシと、友人帳を狙うニャンコ先生(妖怪)を中心に
繰り広げられる、切ないドラマの数々。
ララ本誌に載った読み切りが泣けたので、コミックス買おうと思ったのだが
その肝心の作品が載ってねぇ。早く2巻出せ。


妖怪たちの回想にのみ登場する夏目レイコ
ファム・ファタールな雰囲気を漂わせながら、
少女らしさも持ち合わせており、いいと思うのだが
今のララにはそんな魅力は求められてないしなぁ(苦笑)
出てくる妖怪はオリジナル。設定もしっかりしており、
その筋の愛好家たちに見せてもツッコミ所はかなり少ないと思う。
近似値的な作品を挙げるなら漆原友紀, 「蟲師」なのだが、
蟲師」の主役があくまでも蟲……人が立ちすくむしかない巨大な自然であるのに対して
夏目友人帳」は夏目少年と人に近いパーソナリティを持つ妖怪たちを描いているので
こちらの方がドラマが生まれやすいし、作品としてはとっつきやすい。
(その分、卑近なのかもしれないけど)


こういう作品が連載を勝ち取れるようになることが、
ララの……白泉社少女漫画の生き残る道だと思うんだけどなぁ。
さて、時流はどう流れてゆきますか。