贋作・罪と罰

東京は10センチの降雪というニュースを聞いて
「雪の中芝居をフラリと見に来るヤツはすくないんだろう」と
突発的にNODA・MAPの公演を
当日券で見ようと思い立つ。
バックスキンのブーツを取り出しマフラー代わりにショールを巻いて
完全武装でいざ、徒歩で渋谷へ。


シアターコクーンのある東急BUNKAMURAについたのは
まさに当日券発売開始の6時より5分ほど前
雪にもかかわらず並んでいたのは総勢20人ほど。
思ったより多いけど、会社や学校がある人にとって
土曜という日程は結構大事なのかも。
立ち見と座席の2種から選ぶことができたので、
根性のない私は座席を選択。


さて、贋作とはいえ「罪と罰」というタイトルが付いているので
内容はドストエフスキーの著作を下敷きにしたものになっています。
舞台が日本の幕末で主人公が女性だったりするけど。
んで舞台の出来はというと……微妙かな。
ヒロインがあまりに一本調子で、正直中盤からイライラしてきた。
有名な女優さんなんだけど、
マイクなしでセリフを劇場の隅々まで聞かせる=声を出すことを
最優先にした結果、せりふにメリハリが全くなくなっています。
立て続けにセリフをまくしたてるのはある意味
野田秀樹の芝居の特徴だけど、
その中にだって緩急はあるんだよなぁ。
も少しなんとかならなかった……んだろうなぁ。残念。